先祖は何代前までわかる?人数の計算と江戸時代
戸籍でたどれる先祖は、一般に4〜7代前、年数にして150年ほどです。うまくいけば、江戸時代の終わりごろに生まれた先祖の名前まで分かります(家樹 よくある質問、大野屋)。
先祖の人数は、1代さかのぼるごとに2倍になります。計算上は、5代前で32人、10代前で1,024人です。
戸籍でわかるのは何代前まで
代行会社の案内では、戸籍で分かる範囲を次のように説明しています。
いま取れる最も古い戸籍は、明治19年(1886年)の様式で作られた戸籍です。それより古い明治5年の「壬申戸籍」は閲覧できません。また、古い戸籍が廃棄されていたり、戦災で焼けていたりして、もっと手前で止まることもあります。くわしくは戸籍で家系図はどこまでさかのぼれる?をご覧ください。
何代前に何人の先祖がいるか(計算表)
人には父と母の2人の親がいます。1代さかのぼるごとに人数が2倍になるので、n代前の先祖は2のn乗人です。
| 何代前 | 呼び方 | その代の人数 | 本人から数えた累計 |
|---|---|---|---|
| 1代前 | 父母 | 2人 | 2人 |
| 2代前 | 祖父母 | 4人 | 6人 |
| 3代前 | 曾祖父母 | 8人 | 14人 |
| 4代前 | 高祖父母 | 16人 | 30人 |
| 5代前 | — | 32人 | 62人 |
| 6代前 | — | 64人 | 126人 |
| 7代前 | — | 128人 | 254人 |
| 8代前 | — | 256人 | 510人 |
| 9代前 | — | 512人 | 1,022人 |
| 10代前 | — | 1,024人 | 2,046人 |
| 15代前 | — | 32,768人 | 65,534人 |
| 20代前 | — | 1,048,576人 | 2,097,150人 |
戸籍でたどれる4〜7代前だけでも、その代の先祖は16〜128人います。
呼び方(曾祖父・高祖父など)の一覧は家系図の呼び方にまとめました。
祖父母の4人から「4つの家系」に分かれる
先祖をたどるときは、人数だけでなく**家系(家ごとの流れ)**で考えると整理しやすくなります。
- 本人から見ると、祖父母は4人います(父方の祖父・祖母、母方の祖父・祖母)
- 祖父母4人それぞれの実家をたどると、4つの家系に分かれます。結婚で名字が変わった人は、結婚前の名字の家系をたどることになります
- さらに1代上の曾祖父母(8人)まで広げると、8つの家系になります
代行会社の料金表も、この考え方で「1家系」「4家系」「全家系」のようにプランが分かれています。たとえば家系図作成代行センターは、戸籍調査のコースを「個人(祖父母四家系)」と「ご夫婦(8家系)」に分けています(家系図作成代行センター)。家系の数え方は代行会社の比較でも説明しています。
自分で作る場合も、最初から全部の家系を追うと、集める戸籍の通数が増えて大変です。まず1つの家系(たとえば父方の祖父の家系)をたどり、慣れてから広げる順番がおすすめです。
実際の先祖は計算より少ない
表の人数は、先祖が一人も重ならないと考えた場合の計算です。実際には、いとこどうしの結婚などで、同じ人が家系図の別の場所に二度三度と出てくることがあります。このため、さかのぼるほど実際の人数は計算より少なくなります。
20代前の計算は100万人を超えますが、これは「100万人の別々の先祖がいた」という意味ではありません。何代も前になると、同じ人が何度も数えられていると考えてください。
1代は何年?年数の目安の考え方
1代を何年と数えるかに、決まった基準はありません。親が子を産んだ年齢は家ごと、時代ごとに違うからです。
目安として、大野屋の案内(4〜6代で150年程度)から逆算すると、1代あたりおよそ25〜38年になります。これは案内の数字から計算したもので、どの家にも当てはまるわけではありません。
仮に1代を25年、または30年と置くと、何代前が何年くらい前の生まれかは次のようになります。
| 何代前 | 1代25年で計算 | 1代30年で計算 |
|---|---|---|
| 3代前 | 本人の75年前 | 本人の90年前 |
| 4代前 | 100年前 | 120年前 |
| 5代前 | 125年前 | 150年前 |
| 6代前 | 150年前 | 180年前 |
| 10代前 | 250年前 | 300年前 |
| 15代前 | 375年前 | 450年前 |
表の「〇年前」は、本人が生まれた年から数えた、先祖が生まれたおおよその年です。あくまで計算上の目安です。
江戸時代の先祖は何代前?
江戸時代は、1603年に江戸幕府が開かれてから、1868年に明治に改まるまでの時代です。何代前が江戸時代にあたるかは、本人が何年に生まれたかで変わります。
たとえば1960年生まれの人で、1代を25〜30年として計算すると、次のようになります。
| 何代前 | 生まれた年の目安 | 時代 |
|---|---|---|
| 1代前(父母) | 1930〜1935年ごろ | 昭和 |
| 2代前(祖父母) | 1900〜1910年ごろ | 明治・大正 |
| 3代前(曾祖父母) | 1870〜1885年ごろ | 明治 |
| 4代前(高祖父母) | 1840〜1860年ごろ | 江戸時代の終わり |
| 5代前 | 1810〜1835年ごろ | 江戸時代 |
| 10代前 | 1660〜1710年ごろ | 江戸時代の前半 |
この計算では、4代前あたりから江戸時代の生まれになり、江戸時代の始まり(1603年)は12〜14代前にあたります。戸籍で江戸時代末期生まれの先祖まで分かる可能性がある、という家樹の案内とも重なります。
計算表に当てはめると、10代前の先祖は1,024人です。江戸時代の前半には、計算上は1,000人を超える先祖がいたことになります(実際は重なりがあるので、これより少なくなります)。
戸籍より前の先祖を調べるには
戸籍でたどれなくなった先は、お寺の過去帳(亡くなった人の名前や日付を記した帳面)、お墓、郷土の資料などを手がかりにします。家樹は、過去帳などの資料が残っていれば「江戸初期(約400年前)」の先祖までさかのぼれることがあると案内しています(家樹)。
自分で調べるなら、戸籍より前の時代のたどり方を扱った本が参考になります。
本
自分でつくれる200年家系図
橋本雅幸/旬報社(2015年)
戸籍をたどって200年ほどさかのぼる家系図を、自分で作るための本です。
本
「家系図」を作って先祖を1000年たどる技術
丸山学/同文舘出版(2009年)
戸籍でたどれる先、文献や寺の記録を使ってさらに古い時代を調べる方法まで扱っています。
戸籍集めや文献の調査を自分でするのが大変なら、家系図作成の代行会社の比較で、どこまで調べてもらえるかを比べてみてください。
最終更新:2026-10-27