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先祖の調べ方|戸籍から順番にたどる

先祖を調べるなら、最初に市役所・区役所で戸籍を取るのが近道です。戸籍だけで、一般に4〜7代前、150年ほどさかのぼれます。その先は、親戚への聞き取り、お墓と仏壇、お寺、図書館の郷土資料と、手がかりを広げていきます。DNA検査は先祖の名前を調べるものではないので、使うなら最後です。

調べる順番

  1. 役所で戸籍を取る
    親・祖父母・曽祖父母…と、直系の先祖の戸籍をさかのぼって集めます。いちばん確かな記録です。
  2. 親戚に聞く
    戸籍に書かれていない暮らしや仕事、言い伝えを聞きます。年長の親戚ほど早めに。
  3. お墓と仏壇を見る
    墓石の名前と年、位牌、家の過去帳、家紋を確かめます。
  4. お寺に相談する
    菩提寺(先祖代々のお墓があるお寺)に相談します。ただし、お寺の過去帳は原則として見せてもらえません。
  5. 図書館で郷土資料を探す
    先祖が住んでいた土地の市町村史や古文書の目録を調べます。
  6. DNA検査を考える
    祖先の地域の推定や、DNAが近い人とのつながりが分かる検査です。

1. 市役所・区役所で戸籍を取る

先祖調べの土台は戸籍です。2024年3月1日から「戸籍の広域交付」が始まり、本籍地が遠くても、近くの市区町村の窓口でまとめて請求できるようになりました(法務省)。

項目 内容
請求できる人 本人、配偶者、父母・祖父母などの直系尊属、子・孫などの直系卑属
請求できない人 兄弟姉妹。おじ・おばなど「横」の親族の戸籍も、広域交付では取れません
持ち物 顔写真付きの身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど)
手数料(国の標準) 戸籍謄本 1通450円、除籍謄本(全員が抜けた戸籍の写し) 1通750円(総務省掲載の政令。実際の額は市区町村が決めます)
注意 窓口のみ。郵送や代理人による請求はできません。コンピュータ化されていない一部の戸籍は、本籍地の市区町村に直接請求します

窓口で「家系図を作りたいので、出生までさかのぼって取りたい」と伝えると話が早く進みます。自治体によっては、古い戸籍を出生までさかのぼって請求すると当日に受け取れず、出直しになる場合があると案内しています(札幌市)。

請求の手順は自分で家系図を作る方法に、窓口での伝え方は市役所で家系図用に戸籍を請求する方法に、どこまでさかのぼれるかは戸籍で家系図はどこまでさかのぼれる?にまとめています。

2. 親戚に聞く

戸籍で分かるのは、名前・生年月日・続柄・本籍地などです。どんな仕事をしていたか、どこから移ってきたか、家にまつわる言い伝えは、戸籍には書かれていません。そこを埋めるのが、親戚への聞き取りです。

聞いておきたいことの例です。

横浜市立図書館の調べものガイドでも、親族へのアンケート調査の方法を例示した本が紹介されています(横浜市立図書館「自分の家系を調べる」)。聞いた話は、戸籍と照らし合わせて確かめていくと、思い違いに気づけます。

3. お墓と仏壇を見る

同じ横浜市立図書館のガイドでは、先祖調べはお墓参りから始めるのがよいという考えの本も紹介されています。お墓と仏壇には、次のような手がかりがあります。

場所 見るところ
墓石・墓誌 刻まれた名前(俗名・戒名)、亡くなった年月日、年齢、建てた人の名前
仏壇の位牌 戒名と亡くなった年月日
家の過去帳 仏壇に置く小さな帳面。戒名・亡くなった日などが書かれている
墓石・仏具・提灯など 家紋

戸籍で見つからなかった人の名前や、戸籍より前の年号が刻まれていることもあります。写真に撮って残しておくと、あとで戸籍と見比べられます。家紋の確かめ方は家紋の調べ方にまとめました。

4. お寺に相談する

お寺には、亡くなった檀家の戒名・俗名・亡くなった日などを記録した「過去帳」があります(コトバンク「過去帳」)。戸籍より古い時代の記録が残っていることもあります。

ただし、曹洞宗・浄土宗・真宗大谷派などは、身元調査に使われた過去の問題から、家系図作りや先祖探しのための閲覧を断るよう寺院に求めています。見せてもらえる前提で訪ねないのが礼儀です。くわしくはお寺の過去帳で戸籍より前の先祖を調べるをご覧ください。

5. 図書館で郷土資料を探す

戸籍の先は、先祖が住んでいた土地の資料をあたります。図書館で使える手がかりは次のとおりです。

ただし、資料には限りがあります。リサーチ・ナビは、江戸時代の商人について生没年や経歴を一覧できる資料はないこと、御家人を網羅的に調べられる資料はないことを注記しています。

迷ったら、先祖が住んでいた土地の公共図書館に相談してください。多くの図書館が調べものの相談(レファレンス)を受け付けています。

6. DNA検査を考える

DNA検査は、自分の遺伝情報から祖先の手がかりを探すものです。たとえば MyHeritage の日本語ページでは、分かることとして次の2つを挙げています(MyHeritage DNA)。

先祖の名前や家系が分かるものではありません。日本の家の歴史をたどるなら、戸籍とお墓・お寺の記録が先です。価格や日本への発送は、申し込む前に公式ページで確かめてください。

DNA検査

MyHeritage DNA

MyHeritage

唾液から祖先の出身地域を推定するDNA検査です。戸籍とは別の角度からルーツを調べられます。2026年10月時点では日本語ページでも米ドル表示で、日本への発送や円での価格は公式サイトでご確認ください。

公式ページを見る

先祖調べに使えるサイト

サイト 使い道
法務省「戸籍の広域交付」 戸籍をまとめて請求する制度の説明
国立国会図書館 リサーチ・ナビ 系図・姓氏・家紋・人物の調べ方
国立公文書館デジタルアーカイブ 分限帳・宗門帳などの検索
FamilySearch 無料の共有型オンライン家系図(日本語ページあり)
MyHeritage DNA検査、家系図作成

集めた情報を家系図にまとめる方法は家系図の書き方の基本に、ソフトや本は家系図づくりの道具にまとめています。戸籍を集めて読み解くのが大変なら、戸籍の取り寄せから家系図の仕上げまで任せられる代行会社もあります(代行会社の比較)。

本

自分でできる家系図の作り方

丸山学/ポプラ社(2026年)

戸籍の取り方から家系図の仕上げまで、自分で作る手順を追える1冊です。著者は家系図作りの本を多く書いている行政書士です。

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最終更新:2026-10-27